2019/12/03

ILD患者の呼吸リハの長期効果、短期効果2018

Short and long-term effects of pulmonary rehabilitation in interstitial lung diseases: a randomised controlled trial

Respiratory Research (2018) 19:182

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30236104

<背景>
間質性肺疾患(ILD)患者に長期的に呼吸リハを行い、長期間の効果を報告したものはいくつかある。
目的は、6ヶ月の呼吸リハを行なった後と、1年後の運動耐容能(6MWD)、最大運動負荷、QOL、大腿四頭筋力、身体活動量を評価すること。

<方法>
60人の患者が対象。無作為に6ヶ月の呼吸リハを行う群とコントロール群に分けられた。

<結果>
運動耐容能、QOL、大腿四頭筋力はコントロール群と比較して著明に改善。
効果は1年後も維持されていた。身体活動量は変わらなかった。

<考察>
呼吸リハは運動耐容能、健康状態、筋力を向上させる。
その効果は、1年のフォローアップでも維持されていた。身体活動量は変わらなかった。

・介入群
6ヶ月の外来呼吸リハを実施。
最初の3ヶ月は週3回、以降は週2回。計60セッション実施。
プログラムはガイドラインに沿って実施。
・プログラムは、運動療法(サイクリング、歩行、上肢、階段、骨格筋トレーニング)90分と教育、作業療法、栄養カウンセリング、心理サポートを30分。
・運動内容
サイクリングは最大負荷の60%から開始。歩行は、6WWTの最大歩行速度の75%から開始。Borg scaleをもとに、エルゴは最大負荷の85%、歩行は最大歩行速度の110%を目標に負荷を漸増。
階段は、2分間昇降
骨格筋は1RMの70%から開始。8回を3セット
PTは運動の監視と励ましを実施。
全患者が酸素吸入をしながら運動した。

ベースライン平均%FVC 約77%、平均6MWD約450m以上


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