Long-term evaluation of home-based pulmonary rehabilitation in patients with fibrotic idiopathic interstitial pneumonias
ERJ Open Res. 2019 Apr 8;5(2). pii: 00045-2019.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30972352
<背景>
いくつかの研究で線維性特発性肺炎患者(fibrotic
idiopathic pulmonary pneumonia:f−IIP)へのリハビリの効果について検討されている。
本研究では、在宅での呼吸リハの効果について観察研究を行なった。
<方法>
112人の患者が参加(IPF61人、非特異的間質性肺炎51人)。65人は軽傷から中等症、(%FVC≧50%、%DLCO≧30%)47人は重症(%FVC<50%、%DLCO<30%)。
2ヶ月間、週1回の訪問で再トレーニング、教育、心理サポートを実施。
患者は個別のアクションプランを隔月で12ヶ月提供された。
評価は、運動耐容能(6分間ステップテスト6MST)、感情評価(HADS)、QOL
(Visual Simplified Respiratory Questionnaire (VSRQ))を開始時(T0)、直後(T2)、6ヶ月後(T8)、12ヶ月後(T14)に実施。
<結果>
6MST、HADSの不安スコア、VSRQスコアはT0と比較してT2、T8、T 14で著明に改善。アウトカムの改善は疾患の重症度やサブタイプに影響されなかった。
介入を全て行えた患者は、ベースラインのFVCとDLCOがドロップアウトした患者よりも良好であった。
<考察>
在宅での呼吸リハは、f−IIP患者の運動耐容能、不安、QOLを長期的に改善させた。
呼吸リハは、これらの患者の治療の一部として体系的に処方されるベきである。