Risk factors and short-term outcomes of postoperative pulmonary complications after VATS lobectomy
J Cardiothorac Surg (IF: 1.47) 2018 Apr 12;13(1):28.
<背景>
術後肺合併症(PPCs)は、胸腔鏡での肺切除の悪いアウトカムと関連している。
VATSでの肺葉切除は現在最もよく行われている開胸術に代わる術式である。しかし、PPCs発生のリスク因子は依然としてある。
VATS肺葉切除後のPPCs関連の短期間のアウトカムについてはあまり知られておらず、いくつかのリスク要因によってPPCsを予防できるかもしれない。
<方法>
VATSにて肺葉切除を行った患者を4年間収集。再手術や肺感染症によるVATSは除く。
全患者は理学療法を必要であれば術後1日目から実施。
PPCsはMelbourne Group Scaleで判断。
アウトカムは入院日数、集中治療在室日数、病院での死亡率。
<結果>
285人が研究に参加。137人は男性。中央値年齢69歳、平均%FEV1.0 87%.
PPCsが発生した患者は、21人(7.4%)で、入院日数(4 vs. 3 days)、集中治療室入室が多く(23.8% vs. 0.5%) 、病院での死亡率が高かった(14.3% vs. 0%) 。
PPCになった患者は、より多くの理学療法時間を要し、救急コール、特異的な呼吸療法が必要であった。
現喫煙者とCOPDは単変量解析にてPPCの発生と関連していた。
しかし、現喫煙のみが多変量解析にて独立した予測因子であった。
<考察>
VATS肺葉切除を行った患者は、PPC発生リスクを持っており、これは理学療法が多く必要で、入院日数が長い事と関連していた。
現喫煙は術後のPPCの合併症を引き起こす唯一の予測因子であった。
このように、術前から禁煙をすることが、緊急に必要である。
術後1日目に離床。全患者に対して、評価を実施。
VATSでの肺葉切除は現在最もよく行われている開胸術に代わる術式である。しかし、PPCs発生のリスク因子は依然としてある。
VATS肺葉切除後のPPCs関連の短期間のアウトカムについてはあまり知られておらず、いくつかのリスク要因によってPPCsを予防できるかもしれない。
<方法>
VATSにて肺葉切除を行った患者を4年間収集。再手術や肺感染症によるVATSは除く。
全患者は理学療法を必要であれば術後1日目から実施。
PPCsはMelbourne Group Scaleで判断。
アウトカムは入院日数、集中治療在室日数、病院での死亡率。
<結果>
285人が研究に参加。137人は男性。中央値年齢69歳、平均%FEV1.0 87%.
PPCsが発生した患者は、21人(7.4%)で、入院日数(4 vs. 3 days)、集中治療室入室が多く(23.8% vs. 0.5%) 、病院での死亡率が高かった(14.3% vs. 0%) 。
PPCになった患者は、より多くの理学療法時間を要し、救急コール、特異的な呼吸療法が必要であった。
現喫煙者とCOPDは単変量解析にてPPCの発生と関連していた。
しかし、現喫煙のみが多変量解析にて独立した予測因子であった。
<考察>
VATS肺葉切除を行った患者は、PPC発生リスクを持っており、これは理学療法が多く必要で、入院日数が長い事と関連していた。
現喫煙は術後のPPCの合併症を引き起こす唯一の予測因子であった。
このように、術前から禁煙をすることが、緊急に必要である。
術後1日目に離床。全患者に対して、評価を実施。
肺合併症が発生するまでの時間 術後3日目ごろまでがピーク |
肺合併症を起こした患者の術前の状態 |
術後初回の離床が出来なかった要因 多いのは低血圧。続いて痛みなど。、 |