Respir Care. 2019 Oct 1. pii: respcare.06992.
<背景>市中肺炎(CAP)で入院した高齢者において、施設での歩行量の増加は入院期間を減少させるかもしれない。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31575707
いくつかのデータで、これらの患者における歩行について述べられている
CAPで入院した高齢者において、歩行時間と歩行していない時間を調査し、患者背景や臨床データが歩数に影響するか、入院期間に影響するかを調査することを目的とした。
<方法>
入院期間中の歩数と歩行時間をStepWatchActivity monitorを用いて計測。
患者背景の詳細、臨床データ、治療、入院期間は電子カルテから収集。
フレイルは7点のClinical Frailty Scaleで計算。疾患重症度はCURB−65スコアを利用。
退院後30日での医療機関使用については電話インタビューを実施。
<結果>
200人が研究に参加。このうち24時間以上活動量計を測定できたのは121人。
歩数の中央値は926歩(457−1706)。
時間は1日66分以上、通常の活動時間は3分、1分間の最大歩数は56歩。
歩行時間の平均93%は歩行していない時間であった(An average of 93% (89–96) of waking hours was spent in non-walking time.)。
多変量モデルにて、フレイルは、歩数が少ないことの予測因子であった。(RR0.59)
1日の歩数が500歩増えると入院期間が11%減少した。
<考察>
CAPで入院した患者はあまり歩いておらず、ほとんどは低強度で短時間の歩行であった。
軽症フレイルと比較すると、中等度から重度のフレイルがあると歩数が59%減少してい。
歩数が多いと、入院期間がより短かった。