2019/10/12

COPD増悪での呼吸リハの効果の推定:入院日数の減少

Estimating the effectiveness of pulmonary rehabilitation for COPD exacerbations: reduction of hospital inpatient days during the following year.

Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2017 Sep 22;12:2763-2769.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28989279

<目的>
ヘルシンキの重症COPD増悪のデータを使用し、呼吸リハの短期間と長期間の効果を検討すること。

<方法>
78人の不活動な重症COPD患者が呼吸リハに参加した。(そのうち3人はコースを完了できなかった)
コースは6-8週間、11-16回の監視下での運動セッション。
電子カルテ記録を使用して、2014年にヘルシンキで入院したCOPD患者をすべてピックアップした。

<結果>
75人がコースを完了し、このうち92%の患者が臨床的に著明な改善を示した。
入院日数は、1年前と比較して54%減少(短縮)していた。
コースの1年後、53%の患者が、通常の運動療法を継続していた。
ヘルシンキでは、437人のCOPD患者が2014年にCOPD増悪で病院受診し治療していた。
これらのうち57%は呼吸リハの対象であった。
おおまかな試算によると、もし呼吸リハが有効で、呼吸リハも同様にいい結果が得られたと仮定すると、年間10-20%の入院日数の短縮が可能であった。

<考察>
呼吸リハは、重症COPD患者の在院日数を短縮する。
患者の半分は、彼ら自身で運動を継続するモチベーションを持っていた。