Preoperative short-term plus postoperative physical therapy versus postoperative physical therapy alone for patients undergoing lung cancer surgery: retrospective analysis of a nationwide inpatient database.
Eur J Cardiothorac Surg. 2018 Feb 1;53(2):336-341.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28950377
<目的>
肺がん術前3日間の理学療法と術後理学療法の実施が、術後理学療法のみと比較して、術後呼吸器合併症(PPCs)の発生や30日後の死亡率を減少させるかを検討すること。
<方法>
日本のDPCデータベースを用いた後方視コホート研究。
2010-2015年に18歳以上で非小細胞肺がん手術を行い、術後1日もしくは2日目に理学療法を実施した患者が対象。
30日後死亡率とPPCs(肺炎、誤嚥性肺炎、呼吸不全)の発生を、術前3日間理学療法を行った群と術後理学療法のみを行った群を1:1で割り付けして比較した。
<結果>
21259人の患者が対象。
30日後死亡率は術前の理学療法の有無で有意差なし(0.2% vs 0.2%)。
PPCsの発生も有意差無し(2.4% vs 2.0%)
<考察>
術前短期間理学療法は、術後理学療法のみと比較して、30日後死亡率やPPCs発生を減少させなかった。
後方視なので、リハの内容までは精査出来なかった様子。
「日本では20分以上のリハセッションを受ける。評価、教育、運動療法、早期歩行、呼吸練習、排痰などが行われる」としか内容までは記載見当たらず。。