2019/06/10

SPPBスコアが低いとその後の活動制限を予測した

Lower-Extremity Function in Persons over the Age of 70 Years as a Predictor of Subsequent Disability

N Engl J Med (IF: 79.258) 1995 Mar 2;332(9):556-61

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7838189

<背景>
下肢機能の評価は高齢者の評価の重要な部分である。身体機能の評価が、高齢者のその後の活動制限を予測できるかについて検討した。

<方法>
地域在住の71歳以上の男女を対象にした前向きコホート研究。ADL制限が無いこと、0.8km独歩可能である、介助無く階段が登れることが条件。
評価はSPPBと4年後のフォローアップインタビュー。

<結果>
1122人がベースラインに活動制限なく、4年間フォロー可能であった。
ベースラインのパフォーマンスは、フォロー期間にADL制限や活動制限、死亡などと統計的に関係していた。
年齢、性別、慢性疾患の有無を調整し、パフォーマンステストで最低値であった者は4.2-4.9倍が4年間で活動制限をきたしそうであり、最高値であった者は1.6-1.8倍活動制限があった。

<考察>
活動制限のない高齢者の下肢機能はその後の活動制限を強く予測した。
身体機能の測定は、活動制限を生じる者を前段階で確認でき、予防介入に効果的かもしれない。