2019/06/10

SPPBの妥当性

Physical Performance Measures in the Clinical Setting

J Am Geriatr Soc (IF: 4.155) 2003 Mar;51(3):314-22.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12588574

<目的>
歩行速度と3種類の下肢機能評価が高齢者の12か月以内の入院、健康状態、機能低下を予測するかをけんとうすること。

<方法>
65歳以上の高齢者487人が対象。下肢機能評価は、高齢者の疫学研究で用いられる歩行速度、椅子からの起立、タンデムバランスを含むものを使用。

<結果>
歩行速度のみと評価バッテリーは入院を予測した。歩行速度が遅い(<0.6m/s)者の41%は少なくとも1回は入院していた。対照的に、中程度(0.6-1.0m/s)と速い(>1.0m/s)者は、合わせて26%が入院していた。
下肢評価バッテリーは機能低下と健康状態の悪化を予測した。パフォーマンス評価のみにセルフレポートを加えるとより予測精度が高まった。

<考察>
歩行速度と身体機能評価は簡便で定量的に将来の入院リスクや健康状態、身体機能の低下を予測した。
身体機能評価は高齢者をスクリーニングするために、簡単にアクセスできる”バイタルサイン”として重要かもしれない。