2019/05/14

SPPBのMCD(1点)

Meaningful Change and Responsiveness in Common Physical Performance Measures in Older Adults

J Am Geriatr Soc (IF: 4.155) 2006 May;54(5):743-9.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16696738

<目的>
身体機能評価とそれら評価の反応性について最小の有効改善値を推定すること。

<デザイン>
最小有効変化を決めるためにディストリビューション、アンカーを用いて分析。
地域高齢者と亜急性脳卒中生存者の臨床試験データを使用。

<対象>
筋力トレーニング試験を実施した移動能力制限のある高齢者(n=100)
介入試験を行った亜急性脳卒中患者(n=100)
地域高齢者の前向きコホート(n=492)

<評価>
歩行速度、SPPB、6MWT、自己評価活動性。

<結果>
最も最小の有効改善値の幅(most small meaningful change)は、
歩行速度:0.04-0.06m/s
SPPB:0.27-0.55点
6MWD:19-22m

最も実用的な推定変化(most substantial change)は
歩行速度:0.08-0.14m/s
SPPB:0.99-1.34点
6MWD:47-49m

<考察>
最良の最小変化値は、歩行速度は約0.05m/s、SPPBは約0.5点、6MWDは20m
実用的な変化は、歩行速度は約0.10m/s、SPPBは1点、6MWDは50mであった.
臨床使用において、SPPBを除いて、歩行速度と6MWDにおいて、著明な変化と最小の変化が得られた。
これらの測定は、有効な変化を探索するための十分なサンプルサイズを提示した。