Physiotherapy programme reduces fatigue in patients
with advanced cancer receiving palliative care: randomized
controlled trial
Support Care Cancer (2017) 25:2899–2908
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28508278
<目的>
がん関連倦怠感(CRF)は、進行したがん患者に共通してみられる共通した症状であり、QOLを低下させる。目的は、理学療法プログラムがCRFやその他の症状に対する効果を評価すること。
<方法>
無作為化試験にて実施。60人の患者が進行したがんと診断され、緩和ケアを受けている。無作為に治療群(30人)と対照群(30人)に無作為に分けて検討。
治療は、週3回を2週間。内容は、自動運動、筋膜リリース、PNFテクニック。
対照群は運動は行わない。
アウトカムは、Brief Fatigue Inventory (BFI)、Edmonton Symptom
Assessment Scale (ESAS)、満足度スコア。
<結果>
運動プログラムは、倦怠感の重症度や日常機能への影響におけるBFIスコアが著明に軽減した。
対照群では、BFIスコアは変化しなかった。さらに、理学療法プログラムは、患者自身のwell-beingを向上させ、疼痛や眠気、食欲不振や抑うつのような合併症の強度も軽減した。
満足度スコアの分析でも、ポジティブな結果が得られた。
<考察>
自動運動、筋膜リリース、PNFを用いた理学療法プログラムは、緩和ケアを受けている進行したがん患者に対して、疲労感やその他の症状に有効である。
この結果は、理学療法がCRFマネジメントの方法として安全で有効な方法であることを示唆した。
・介入内容
自動運動(上下肢運動)、筋膜リリース、PNFtechnic
・理学療法は同じセラピストが担当。
・評価は介入時に同時に評価(週3回)
・疲労感の軽減は1週間を超えたあたりから自覚されている傾向に。