In-Hospital Mobilization, Physical Fitness, and Physical Functioning After Lung Cancer Surgery.
Ann Thorac Surg (IF: 3.779) 2019 Jan 25.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30690020
<背景>
臨床的経験や理論的検討事項とは別に、肺がん切除術後の患者の機能的な回復と関連した入院中のプロトコルのアドヒアランスレベルに関するエビデンスは不足している。
目的は、1)入院モビライゼーションプロトコルのアドヒアランスと退院時の身体機能の関係について、2)術後6週間、3ヵ月の身体機能を退院時の身体機能から予測できるかを検討すること。
<方法>
肺がん切除術を行った62人の患者が対象。病院でのプロトコルのアドヒアランスは記録から収集。身体機能は、術前と退院時の握力、30秒起立テスト、6MWT。
患者記入の身体機能は、SF-36の身体機能スコアを使用。
直線回帰分析で交絡因子を調整し、関連を分析した。
<結果>
プロトコルの順守レベルは、独立して、退院時の握力、起立テスト、6MWTと著明に関連していた。
退院時の握力と6MWTは、術後6週と3ヵ月のSF-36身体機能を予測した。
起立テストは、6週間時点のSF-36身体機能を唯一予測した。
<考察>
肺がん切除術後の準適切化された術後モビライゼーションは、退院時の身体機能にネガティブに影響した。
今回の結果は、術後早期モビライゼーションプロトコルのアドヒアランスの重要性を強調した。
退院時の身体機能測定は、退院後リハビリテーションが必要な患者を選択するための情報を提供できるかも知れない。
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プロトコルからの逸脱は、術後アウトカムに影響する。