2019/04/13

急性期の活動能力を評価する項目で優れているのはSPPB

Instruments to evaluate mobility capacity of older adults during hospitalization: A systematic review.

Arch Gerontol Geriatr. 2017 Sep;72:67-79.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28599140

活動自立度は高齢患者において、死亡率の予測や退院できるかの主な要因である。主な目的は、入院した高齢者の活動の評価指標との関連について検討すること。
システマティックレビューは2ステップで行った。ICFの活動の概念に基づいて行った。
ステップ1は、急性期ケアもしくは集中高齢者リハビリユニットに入院した高齢者における活動の評価指標の選別。評価の目的は、活動耐久性の構成、適応(様式、トレーニングの必要、入院期間、補助具の使用)を評価。
それぞれの評価ごとに、ステップ2は評価の詳細についての報告を選別、検討すること。

ステップ1の結果、6350文献(28文献で17の評価項目が報告)が対象。ステップ2は、70文献で評価の詳細が報告されていた。
今回の検討では、3つの評価(DEMMI、SPPB、Tinetti scale)が最も広範かつ強固な評価内容を表していた。
これらの評価のうち、SPPBとDEMMIがより強固に活動の評価構成であったが、SPPBは評価に最も時間を要していた(10-15分)

SPPBは、急性期や集中リハユニットにおいて、最も活動範囲の評価と評価の細かさ、正確性に優れていた。