2019/04/02

がん関連倦怠感に対する運動の効果 -meta analysis-

Effects of Aerobic Exercise on Cancer-Related Fatigue: A Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials

 Support Care Cancer, 24 (2), 969-983  Feb 2016

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26482381

<背景>
がん関連倦怠感(Cancer-related fatigue (CRF))はがん患者に共通して報告され、最も苦痛な症状である。
この状態に対して効果的な介入は明らかになっていない
目的は、標準的なケアと比べて、有酸素運動を行うことによるCRFへの効果を比較すること

<方法>
RCTsを検索。5人のレビューマネージャーによって解析を行った。

<結果>
26の研究、2830人の患者が対象。
維持療法を行ったがん患者において、有酸素運動グループは標準ケアにっ比べてCRFの程度が減少していた。
抗がん剤治療を行っていない患者において、有酸素運動グループで中等度のCRF改善を認めた。
1セッション20-30分、週3回のセッションはCRFはわずかに改善。
1セッション50分、週2回のセッションでCRFは著明に改善。
8週間の運動は中等度の効果があった。

<考察>
有酸素運動は、維持療法を完了したがん患者に対するCRF管理において効果的であった。