Int J Colorectal Dis (IF: 2.533) 2013 May;28(5):643-51.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23417645
<目的>
大腸がん患者における術後の入院運動プログラムの効果について検討すること
<方法>
無作為化試験にて実施。術後運動群 vs 通常ケア。
2011年1月から12月の間に手術を行ったstageⅠ-Ⅲの大腸がんで切除術を行った患者が対象。
運動群は1日2回の運動療法(ストレッチ、体幹、バランス、低強度レジスタンストレーニング)を実施。
通常ケアは決められた運動プログラムは行っていない。
プライマリーエンドポイントは入院日数。
セカンダリーエンドポイントは腸内ガスまでの時間、最初の流動食までの時間、身体計測、身体機能。
<結果>
31人の患者が介入を完了。運動介入のアドヒアランスは84.5%で得られた。
平均入院日数は7.82日vs9.86日(運動群vs通常群:p=0.005)
ガスが出るまでの時間は52.18時間vs71.86時間(運動群vs通常群:p=0.036)
大腸がんstageⅠ-Ⅲで切除術を行った患者に対する、低~中等度強度の術後運動介入は入院日数を短縮し、腸の動きを改善させる。