2019/03/24

慢性呼吸器疾患で入院中の患者の活動量

Changes in physical activity during hospital admission for chronic respiratory disease

Respirology. 2019 Mar 7.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/30845363/?i=2&from=greening%20n

<背景>
慢性呼吸器疾患で入院した患者の入院中の身体活動量(PA)についての介入研究が必要である。先行研究では、PAが変化するかどうかについて言及されており、PAがどのくらいの期間で回復するのかについてや、PAによって入院日数の違いがあるのかについての検討が必要である。

<方法>
389人の患者が入院から可及的早期にリクルートされた。患者は、リクルートされてから退院までの間、活動量計を装着した。
歩数を装着基準を満たしている範囲で抽出した。
単日の級内相関係数(ICC)を計算し、ICC≧0.80を採用基準とした。

<結果>
PAデータは259人の患者データが使用可能であった。入院中の歩数は変化が無かった(2日目vs7日目:586歩 vs 652歩)。
全装着時間を満たしたICCは0.80以上であった。
80%以上を装着するという最も厳しい装着基準では、11時間以上もしくは1日以上。
歩数の多くは、夜間や夕方よりも午前中と午後に記録されていた。
MRCや酸素療法の有無で補正しても、入院後2,3日と7-14日後の歩数に違いは無かった。

<結論>
入院中の患者は少ない活動であり、入院中のPAは入院期間中に増大していなかった。
日中11時間以上装着するという基準を満たしたデータでは、最初の割合を保持していた。
患者は、入院期間中にもっと動くように推奨していく必要があるかもしれない。

・平均年齢70歳、COPDが84%。FEV1.0 1.2L(54.7%)

・入院後2-7日間の歩数のICCは、装着時間で分けても0.8以上を保っていた。(装着時間に関わらず、歩数はほぼ一定であった)


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入院中に活動量は増加しにくい?