Chron Respir Dis. 2016 Feb;13(1):82-5.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26721792
治癒を目的とした非小細胞肺がん患者(non-small cell lung cancer (NSCLC))と健常者において、座っている時間と身体活動のパターンを比較することを目的とした。
対象者は、NSCLCの外科手術を行った患者を6-10週フォロー、健常者は2つの活動量計を7日間装着。
覚醒時間の分類は、座位時間(1.5METs未満)、軽度の身体活動(1.5以上3.0METs未満)、中等度から高度の身体活動(3.0METs以上)に分けた。
1日の歩数も記録。
データは、NSCLC患者20例(13人女性、平均68歳)と健常者20例(13人女性、平均69歳)から収集。
NSCLCグループは、覚醒時間のうち、30分以上連続して座っている時間が占める割合が多かった(49% vs. 42%; p = 0.048)。
さらに、NSCLCグループは軽度身体活動の時間の割合が低く (21 ± 9% vs. 26 ± 8%; p = 0.04) 、10分以上連続して軽度の活動をしている時間の割合が低かった(13% vs. 19%; p = 0.025)。
NSCLCグループはまた、1日の歩数が少なかった(8863 ± 3737 vs. 11,856 ± 3024 steps/day; p = 0.009)
中等度から高度の身体活動は両グループとも似た結果であった。
NSCLC患者は、軽度の身体活動を犠牲にして、多くの時間を座って過ごしている。
覚醒時間のうちどのくらいの時間(割合)を占めていたか 座っている時間は、およそ60%。 |
・対象者は、NSCLCで手術を行い6-10週フォローした患者、もしくは、補助的な化学療法として4-8週の化学療法を行った患者が対象。