Determinants and outcomes of change in physical activity in COPD
ERJ Open Res. 2018 Jul; 4(3): 00054-2018.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6073048/
<背景>
身体活動量の変化を決定づけるものや身体活動促進のアウトカムについては明らかになっていない。
身体活動介入の無作為化試験の追加分析として、身体活動変化の予測因子の評価と身体活動の増加の効果について、COPD患者で測定した。
<結果>
身体活動はオムロンの万歩計のみ、もしくは万歩計+ウェブサイトでの目標設定、フィードバック、やる気や教育的なメッセージ、社会サポートを3ヵ月行うと、94人のCOPD患者で活動量が増加した。
再評価項目として、FEV1.0、6分間歩行距離、抑うつ、社会サポート、全身炎症マーカー(CRPとIL-6)も収集
データは、1日の歩数が増えた”反応群”と歩数が減少した”非反応群”に分けられた
直線回帰モデルで身体活動の変化の予測因子反応への影響を評価した。
反応群(n=62)、非反応群(n=32)。平均FEV1.0 1.89L(63%,predicted)。
ベースラインの歩数、抑うつの診断、社会サポート、酸素療法、季節は、歩数の変化を予測した。
反応群は、非反応群と比較して、身体活動量(2038歩/日)、FEV1.0(308mL)、6MWD(43.6m)が増加し、CRP(7.84mg/L)、IL-6(2.73ng/mL)は減少した
<まとめ>
抑うつの既往、社会サポート、酸素療法、季節は、身体活動の変化を予測し、ルーチンで運動カウンセリングの際には評価すべきである。
身体活動の増加は、肺機能、運動耐容能、全身炎症の改善と関連していた。
患者特性(ベースライン)
・平均年齢69歳、BMI28、FEV1.0 1.89L(61%)、6MWT388m、mMRC0-2が78%
・歩数は平均2689歩(反応群:2252歩、非反応群3833歩)
☆ベースラインの状態から、活動量の変化の予測
ベースラインの歩数が1000歩増える⇒423歩減少する
抑うつがある⇒865歩減少
酸素療法をしている⇒803歩減少