Short-term inpatient-based high-intensive pulmonary rehabilitation for lung cancer patients: is it feasible and effective?
J Thorac Dis. 2017 Nov; 9(11): 4486–4493.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5721074/
<背景>
肺がん手術を実施する患者に対して、術前に入院しての短期間のリハを行うことが、実現可能か、費用対効果があるか、術後呼吸器合併症の減少や在院日数の短縮をもたらすかについて検討した。
<方法>
7日間の入院にて、高強度のリハビリを行った。
吸気筋トレーニングと有酸素、持久力運動を組み合わせて実施した。
対象は地域病院にて胸部外科手術を行った939人の肺がん患者。
<結果>
最終的に、939人の患者が呼吸リハグループ(n=197)と対照群(n=742)に分けられた。
呼吸リハグループの方が、在院日数(14.7日 vs 16.7日)や術後在院日数(6.2日 vs 8.3日)が短かった。
呼吸リハグループにおいて、呼吸器合併症(18.3% vs 26.1%)、肺炎(11.2% vs 17.3%)、無気肺(6.6% vs 12.3%)の発生が少なかった。
多変量解析にて、呼吸器合併症、無気肺、肺炎のリスク因子を分析したところ、呼吸リハ介入は、呼吸器合併症(OR=0.57)と無気肺(OR=0.49)の独立したリスクファクターである
<考察>
吸気筋トレーニングと有酸素運動を含めた、全身的な高強度の呼吸リハを、肺がん手術を行う患者に術前から行うことで、入院費の増加なしに、在院日数と呼吸器合併症の発生を減少させることを示唆した。
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