https://thorax.bmj.com/content/74/Suppl_1/1?etoc=
Thorax 2019;74(Suppl 1):1–69.
【安定期の介入】
<どの患者の気道クリアランスを指導すべきか>
⇒個別にクリアランス法を指導する
⇒最初の評価にて、患者の状態について教育すべきであり、(吸入/経口治療、運動について)補助的に適切なアドバイスを行うことが、患者の気道クリアランステクニックの効果を高めるかもしれない
<どの排痰法を指導すべきか>
⇒しばしば、ACBTや呼気陽圧振動が用いられる
⇒体位ドレナージ(ポジショニング)は、禁忌でなければ気道クリアランスの効果を高めるかもしれない
⇒強制呼気(ハフィング)をすべての気道クリアランス法に取り入れるべき
⇒胃食道逆流の症状がある場合は、座位での気道クリアランスを実施する
⇒気道クリアランスを促進するために、通常の身体活動(+ハフィング)を奨励されるべき。
⇒効果が無い場合や患者が許容できない場合は、胸壁振動器具や肺内パーカッションベンチレーターの使用を検討
【どのくらいの時間排痰を行うべきか】
⇒排痰の頻度や期間は、患者個別に必要に応じて決めるべき
⇒最低10分、最高30分のクリアランス介入を進言する。これらの介入の後、患者は2回のハフィングまたは咳を患者が疲労感を感じ始めるまで行う
⇒1日1、2回の介入を推奨するエビデンスは無い
【増悪時の排痰介入】
⇒徒手的な排痰手技は、増悪で疲労している患者において、気道クリアランスを向上させるかもしれない
⇒呼気陽圧呼吸や非侵襲的換気は、呼吸仕事量の増加している患者に考慮し、より長い治療セッションや体位ドレナージに耐えられるかもしれない
【呼吸リハビリテーション】
・息切れ(mMRC≧1)によって機能制限のある患者は個別の呼吸リハを提案する
・トレーニング効果を高める方法として吸気筋トレーニング考慮する
⇒気管支拡張症の教育は運動プログラムにおいて重要
⇒運動耐用能の評価として6MWT、ISWTを呼吸リハ前後に実施する。
⇒呼吸リハは、運動と教育セッションを適切な質を持った健康ケア提供者によって提供されるべき