2018/12/11

身体活動のガイドライン(JAMA2018)

The Physical Activity Guidelines for Americans

JAMA. 2018;320(19):2020-2028.

https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2712935

【重要性】
成人、青年アメリカ人の約80%は、活動量が不十分である。身体活動は、正常発達や気分的、機能的、睡眠の質を良くし、様々な慢性疾患のリスクを軽減する。

【目的】
アメリカ人の身体活動ガイドライン第2版を要約すること

【エビデンス形成の過程】
ガイドライン委員会によって、身体活動や健康に関する科学的なシステマティックレビューが実施された。38の疑問と104の二次的疑問が取り組まれ、エビデンスグレードの強いもしくは中等度のものを主なガイドラインの基礎とした。

【推奨】
ガイドラインは、様々な人々の健康アウトカムを向上させるための身体活動の量や種類についての情報を提供する。

・就学前の子供(3-5歳):成長や発達を高めるために、日中を通して活動的であるべき
・子供から青年(6-17歳):中等度から高強度の身体活動を1日60分以上行うべき
・成人:少なくとも中等度強度の活動を週150分から300分。もしくは、高強度の有酸素運動を週75分から150分。もしくは、中等度から高強度の有酸素運動の組み合わせを同程度行う。筋力トレーニングも週に2日以上行うべき。
・高齢者:複数の種類(バランス、有酸素運動、筋トレなど)の身体活動を行うべき。
・妊婦や産後:少なくとも週150分以上の中等度強度の有酸素運動を行うべき。
・慢性疾患や機能制限のある成人:可能な限り、成人のガイドラインを目安に有酸素運動を筋トレを実施すべき。

すべての人に活動的で座っている時間を少なくすることが有益であることが強調されている。

身体活動による利益は少なくとも中等度から高強度の身体活動によって最ももたらされる。

有酸素運動と筋トレのどちらの活動も有効。

【結論】
アメリカ人の身体活動ガイドライン第2版は、健康に有益な身体活動の量や種類に関する情報を提供する。
このガイドラインは、健康活動従事者や担当者にとって、健康的な身体活動を促進し、それぞれのプログラム内容や練習へのサポートを簡単にするものである。