Respiratory Research2018.19:182
https://respiratory-research.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12931-018-0884-y
<背景>
間質性肺疾患(ILD)患者に対する長期呼吸リハプログラムがと呼吸リハの長期効果は
いくつか報告されている
ILD患者への呼吸リハ後6か月、1年後の効果(運動耐容能、QOL、大腿四頭筋力、身体活動量)を評価した。
<方法>
60人の患者(平均年齢64歳、62%男性、IPF患者23%)無作為に6カ月後の呼吸リハ群と通常ケア群に分けて検討
<結果>
運動耐容能、QOL、筋力はコントロール群と比較して呼吸リハ後に著明に向上していた。
(6MWD+72m、SGRQ-12点)
効果は1年後も維持されていた。
身体活動量は変化していなかった。
<考察>
呼吸リハは、ILD患者の運動耐容能、健康状態、筋力を向上させる。
効果は、1年後も維持されていた。介入は、身体活動量を変化させなかった。
・評価のタイミングは、開始時、3カ月後、6カ月後、12カ月後
・プライマリーアウトカムは6MWD。酸素量は最低限投与し、ベースラインと同じ酸素量で測定
・6カ月後の6MWDの違いをプライマリーエンドポイントとした
・身体活動量は、活動量計(SenseWear Armband )を使用し、7日間連続して測定
・平均歩数と中等度強度の身体活動時間を活動量のアウトカムとして採用
・1年後のアウトカムには活動量は含まなかった。理由は、欠損値が多かったため。
・3か月後の6MWDが38-43m向上していれば、最小限の効果があったと判定