Development and validation of a Hospital Frailty Risk Score focusing on older people in acute care settings using electronic hospital records: an observational study
Lancet 2018; 391: 1775–82
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(18)30668-8/fulltext?dgcid=etoc-edschoice_email_May
<背景>
高齢患者では病院を利用しているものが増加する。目的は、フレイルの特徴をもった高齢患者を推定することと、ヘルスケアアウトカムの悪化のリスクを持った患者を特定すること
<方法>
3段階アプローチで入院フレイルリスクスコアをICD-10疾患コードを用いて開発し妥当性を検討した。
まず、フレイルに関連する診断で入院した高齢患者(75歳以上)のグループでクラスター分析を実施。
次に、ICD-10コードを基にフレイルリスクスコアを算出し、グループの特性をみた。
3つ目に、別のコホートにおいて、どの程度スコアがアウトカムの進行を予測するかと、他のフレイルツールを用いて同じグループでのフレイルを同定できるかを検討した。
<結果>
コホートにおいて、(n=22139)高齢でフレイルと診断された患者は、予定外の病院利用が多かった。
国際的に妥当性のあるグループでは、フレイルリスクスコアが高い患者は、30日の死亡リスクのオッズが高く(1.71倍)、長期入院(6.03倍)、30日以内の再入院(1.48倍)
入院フレイルリスクスコアは、他の指標と同じような結果を示した
the Rockwood Frailty Indexと中等度の関連を示した(r=0.41)
<考察>
入院フレイルリスクはスコアは、アウトカムの悪化するリスクのある患者を同定することができ、入院と医療費の低コスト化、フレイル患者をスクリーニングすることができる。