2018/09/29

間質性肺疾患患者で半年間リハをした効果は半年後も維持される

Short and long-term effects of pulmonary rehabilitation in interstitial lung diseases: a randomised controlled trial

Respiratory Research 2018 19:182

https://respiratory-research.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12931-018-0884-y

<背景>
いくつかの研究で、間質性肺疾患患者(ILD)患者に対する長期間の呼吸リハの効果が示されている。
本研究の目的は、ILD患者で呼吸リハ後6か月と1年後の運動耐容能、QOL、大腿四頭筋力、身体活動量を評価し、呼吸リハの効果を評価すること。

<方法>
60人の患者(平均年齢64歳、IPFは23%)を無作為に6か月の呼吸リハもしくは通常ケアに分けた。

<結果>
運動耐用能、QOL、筋力はコントロールグループと比べて著明に改善していた。
1年後も効果は維持されていた。
身体活動量は変化してなかった。

<考察>
ILD患者の呼吸リハは、運動耐容能、健康状態、筋力を改善する。
この効果は、1年後のフォローアップでも維持されていた。
身体活動量は変化なかった。


・リハグループ:6ヶ月の外来リハを合計60セッション実施。最初の3か月は週3回、その後は週2回実施。
プログラムは、ガイドラインに従い実施。
・コントロールグループは、最大限の医療的ケアと個別のフォローアップを実施。

・評価は、開始時、3か月後、6か月後、1年後に実施。
・プライマリーアウトカムは6MWD
。セカンダリーアウトカムはFVC、SVC、DLCO、PaO2、最大運動負荷、6MWD、大腿四頭筋力、握力、QOL(SGRQ)、MRC

・活動量は活動量計で最低7日間連続で測定

●=リハグループ
〇=コントロールグループ