The COPD Assessment Test (CAT) can screen for fatigue among patients with COPD
Ther Adv Respir Dis. 2018 Jan-Dec; 12:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6056783/
<背景>
COPD患者において疲労感は共通した症状の1つである。
この研究の目的は、疲労感と健康関連QOLの関係をCOPDと非COPDで評価し、臨床的に有効かを検討すること。さらに、疲労感とCAT(COPD Assessment Test)の活気(energy)の点数との関係についても検討した。
<方法>
COPD367人、非COPD428人を対象に、スパイロメトリー、疲労感の質問表(FACIT-Fatigue、43点以下で疲労感あり)、健康関連QOL(EQ-5D-VAS、低得点は健康状態が悪い)、CATを評価
<結果>
疲労感を感じている対象者は、COPDの有無に関わらず、HRQOLが悪かった。
EQ-5Dスコアの低下や、呼吸器症状や不安/抑うつ症状の存在は、疲労感との関連を示した。
COPD患者において、臨床的な疲労感はCATの合計点数が10点以上であることと関連していた。
臨床的に疲労感がある患者の多くは、CATの活気スコアの点数が高く(活気が無い)、2点をつけた患者の50%、3点以上をつけた患者の70%が、疲労感があった。
<考察>
疲労感は、呼吸器症状、不安/抑うつ、健康関連QOLの悪さと関連していた。
CATの活気スコアは疲労感のスクリーニングに有効であり、2点以上がカットオフであった。
・GOLDⅠ;177人、Ⅱ;172人、Ⅲ-Ⅳ;18人。軽症から中等症が主な対象
・CAT-energyスコアは、CATの最後の質問”とても元気だ or まったく元気がない”の項目の点数のみを比較している(0-5点で、5点はまったく元気がない)