2018/08/08

レジスタンストレーニングの抗炎症効果

Effect of resistance training on inflammatory markers of older adults: A meta-analysis.

Exp Gerontol. 2018 Jul 30;111:188-196.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30071283/

<背景>
低度の炎症はいくつかの有害な健康アウトカムと関連しており、加齢によるサルコペニアやダイナペニアを悪化させるかもしれない。これらの状態を軽減するための戦略は、レジスタンストレーニングである。
目的は、高齢者の炎症マーカーに通常のレジスタンストレーニングの影響があるかどうかをこれまでの研究から検討すること。
※サルコペニア=加齢による筋肉量減少。ダイナペニア=加齢による筋力減少。

<方法>
2017年7月にMEDLINEで検索。50歳以上の高齢者を対象としたレジスタンストレーニングのCRP、TNF-α、IL-6への影響を検討したRCTのみを抽出。

<結果>
メインのメタアナリシスでは、高齢者におけるレジスタンストレーニングがCRPを減少させることを示し、IL-6を減少させる傾向であり、TNF-αは変化しなかった。
サブグループ解析では、筋肉量がCRPとTNF-αの変化に影響している可能性を示した。
CRPとTNF-αを減少したRCTでは、運動の数が多く(8個以上)、頻回で(週3回)、12週以上の長期間行われていた。

<考察>
レジスタンストレーニングの抗炎症効果は、CRPでのみ著明に示され、IL-6でも同様に減少する傾向にあった。
追加研究では、炎症マーカーの減少は、筋肉量の増加とレジスタンストレーニングのプログラムを多く行うことに依存しているかもしれない。
これらは、レジスタンストレーニングの抗炎症効果の仲介である可能性があり、今後、高齢者のより特異的な状態やより多くの研究で、レジスタンストレーニングの抗炎症マーカーへの影響を検討するさらなるメタアナリシスが求められる。


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全文読めないが、週3回を3か月継続していくと抗炎症効果があるのかな。
運動の数か回数かわからないが、強度はあまり関係ないのか?当たり前に高強度なのか?