Critical Care Medicine: June 27, 2018
https://journals.lww.com/ccmjournal/pages/articleviewer.aspx?year=9000&issue=00000&article=96229&type=Abstract
<目的>
敗血症ショックによって異化状態が引き起こされることによって、同時に患者は身体不活動となり、急速に筋肉量が減少し機能障害となる。
目的は、敗血症ショック受傷後の早期理学療法が、異化サインと骨格筋量維持を制御するかどうかを検討すること。
<介入>
無作為に2グループに振り分け。コントロールグループは1日1回の徒手的モビライゼーションを実施。介入グループは1日2回徒手的モビライゼーションと30分の他動/自動サイクリングを30分実施。
<評価と主な結果>
骨格筋生検と電気生理学的検査を1日目と7日目に実施。
筋生検はタンパク合成過程の組織と分子構成、炎症マーカーと同じような劣化を調べた
対象は21人で、2回目の筋生検前に3人が死亡。
コントロールグループ10人、介入グループ8人で比較。
異化のマーカーは、ユビキチン-プロテアーゼを、筋劣化はF-boxと muscle ring finger-1 messenger RNAを指標とした。
介入グループでのみ、7日目に(異化と筋劣化のマーカーは)減少していたが、グループ間で差は無かった。
筋繊維の断面積は、運動によって維持されていた。
分子的調整では、敗血症ショックによるオートファジー(自食)は介入グループでより低下しており、過大活性が示唆された。
同化と炎症のマーカーは介入によって耐えられた患者においても、修正されなかった。
<考察>
敗血症ショックの1週目の早期理学療法介入は、安全であり筋繊維断面積を保持する。