Use of Accelerometers to Examine Sedentary Time on an Acute Stroke Unit.
J Neurol Phys Ther. 2015 Jul;39(3):166-71.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26035120
<背景>
脳卒中リハビリテーションで入院している患者の身体活動性は低レベルであることは知られている。急性期脳卒中ユニットにおける安静時間を測定した研究はこれまでになく、安静時間が機能的アウトカムに影響するかどうかについては知られていない。
目的は、急性期脳卒中後の安静時間の特徴とそれらが退院時の機能的パフォーマンスに影響しているかについて検討すること。
<方法>
32人(18人男性、平均年齢56.5歳)で、入院後48時間以内の患者が対象。加速度計は、脳卒中で反応する足首に装着し、24時間の活動を記録。4日間もしくは退院まで装着。
身体機能テストとして、ADLのパフォーマンス、歩行耐久性、機能的活動性を評価するために、6MWT、TUGを評価した。
<結果>
平均安静時間は、93.9%、軽い運動時間は5.1%。
ベースラインのパフォーマンスで調整すると、1日の平均安静時間は、退院時の身体パフォーマンステストに関連していたが、6MWTとTUGは関係なかった。
<考察>
急性期脳卒中患者の安静時間は入院期間のほとんどを占めていた。
不活動によるネガティブな効果を最小限にするために、このデータは、入院中の身体活動性を向上させることをより重点的に行うべきであることを示唆している。
・過去の報告では、入院中の脳卒中患者は1日の76%をベッド上もしくは座位で過ごし、立位もしくは歩行は1日の23%であった。
・更に、ベッドで過ごす時間が長いと、3か月後のmodified Rankin Scaleが悪いことと関連していた。
・リハは週7日実施。
・下肢の運動麻痺のパフォーマンスはThe Fugl-Meyer Assessment (FMA) を使用。
※FMA:34点満点。点数が高いほど機能障害が少ないことを意味する。
・患者の99%は1日のうち99%を低強度以下の活動しかしていない結果。
・一日の平均歩数は、1907歩。リハの時間は、PTが22.6分、OTが15.2分
・安静時間が長いと、パフォーマンステストの結果が悪かった。
・6MWTとTUGと関連が表れなかった原因として、2.3日の介入では、変化が反映されにくいことを挙げている。