2018/05/01

ICUで集中的にリハを行うと入院期間が減少する

Enhancing rehabilitation of mechanically ventilated patients in the intensive care unit: a quality improvement project.

J Crit Care. 2015 Feb;30(1):13-8.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25316527

<目的>
機械換気の期間延長は、身体的、心理社会的な影響と関連している。早期リハ戦略のエビデンスは高まっているにも関わらず、ヨーロッパにおける理解や実施はさまざまである。
目的は、ICU患者を交えて、機械換気を行っている患者の早期リハとリハプログラムの向上の影響を評価すること。

<方法>
ICU在室日数や入院日数が延長するリスクが高い患者に対して、集中的に早期リハを強化して実施した。ベースラインのデータは、少なくとも5日間侵襲的換気を行っている患者(n=290)と早期リハチームが発足した後に少なくとも5日間機械換気を行っている患者(n=292)を比較した。
メインアウトカムはICU退室時の活動レベル(the Manchester Mobility Score)、平均ICU在室日数とICU退室後の入院日数、呼吸器装着日数、入院中の死亡率。

<結果>
ICUリハチームの発足は、ICU退院時の活動度の著明な向上と関連し、ICU在室日数、呼吸器装着日数、入院日数、死亡率を減少させた。

<結論>
早期にリハを強化した戦略は、このヨーロッパのICUにおいて退院時の活動度を向上させ、ICU在室日数、入院日数、呼吸器装着日数を減少させた。

・イギリス、バーミンガムでのスタディ
・ICUに10:1の割合でPTを配置。平日8時から17時まで勤務しており、時間外でも可能な限り介入。週末は、限られた内容であるが、リハを提供。
・PTは入院後24時間以内に介入。PT不在時は看護師がモビライゼーションを実施。

介入プロトコル
上:介入の除外基準
下:端座位を制限する基準

活動レベルの評価