Predictors and signatures of recovery from neglect in acute stroke.
Ann Neurol. 2016 Apr;79(4):673-86.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26873402
<目的>
空間無視は、脳卒中後に、自発的に改善するか残存するかのどちらかである。後者は、アウトカム不良と関連している。この研究の目的は、急性期脳卒中の空間無視からの改善の良し悪しの予測因子と神経学的な相関を検討すること。
<方法>
神経学的なテストに加えて、機能的MRI画像と機能的接続性を34人の無視がある患者と改善した患者で評価。
受傷後、2-3日(acute phase1)、8-10日(acute phase2)、4-6ヵ月(chronic phase)に評価した。
<結果>
phase1の回復の過程は、右頭頂部と左前頭前野と左頭頂葉の機能的接続の強さによって予測された。
phase2の期間中は、空間無視からの回復は、左前頭前野と右頭頂葉の活動の向上と関連しており、急性期の回復が乏しかった患者は、どの機関でもこの効果が得られなかった。
空間無視の改善の程度は、右脳の注意中枢の活性化と関係していた;左脳の機能的な部分のより強い活性化は、無視された片側の空間の追跡が出来ることと関連していた。
<考察>
機能的な興奮と障害部位と反対側の機能的な部位特異的な早期動員(活性化?)が急性期脳卒中の改善を示した。
重症脳卒中によって引き起こされた空間無視は、障害された側の保たれている脳内ネットワークの調整によって、障害された側と反対側の機能的な回復をサポートしている。
最初の機能的な接続は、回復過程を予測し、回復の弱い患者の発見を助けることになることで、早期に集中的なリハを行うことができるかもしれない。
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無視された空間に沢山注意を向けて、それが持続できるように介入していくことが必要ということ・・?