Noninvasive ventilation in stable hypercapnic COPD: what is the evidence?
ERJ Open Research 2018 4: 00012-2018;
http://openres.ersjournals.com/content/4/2/00012-2018
慢性呼吸不全治療のための、長期間の非侵襲的換気量法(NIV)は、COPD患者においては議論されている。しかしながら、高強度のNIVの導入は、重要な効果が得られることがこのレビューで示されており、COPD患者が、在宅において長期間NIVを使用することが議論の的となるだろう。
COPD患者において、高強度のNIVとRCTでこの換気モードの効果を検討した。
最後に、この試みは、将来この療法が適している患者に遭遇するかもしれず、患者の観察とフォロー、最も効果のある患者を選択することになるかもしれない。
<高強度NIVの効果>
・IPAP18cmH2Oにすると、夜間のガス交換能が改善
・IPAPを高く設定すると、PaCO2が減少するが、実生活において、全ての患者に高強度NIVを行うことは、耐久性の面から難しい
・現時点で3つの大規模RCTで重症COPDを対象に高強度NIVの効果を報告している。
・増悪後に高強度NIVを継続しても効果は無かったという報告もある。
<重症COPDの呼吸リハにNIVを導入>
・重症COPD患者のリハにNIVを追加すると、リハ単独よりもアウトカムが改善したとの報告がある。この研究では、NIVの設定は、日中のCO2の目標を達成するためにIPAPや呼吸数を設定している。タイトレーションを実施して、最適な圧を設定した結果、平均IPAP24cmH2O、呼吸数18回。
・この研究では、31人中3人しかドロップアウトしなかった。
<高強度NIVを始めるには>
・在宅で高強度NIVを行うことは、魅力的なオプションであるが、導入のためには電話介入や訪問などが必要である。
・しかし、これらの技術を提供できた患者では、HRQOLだけでなく、増悪や再入院の減少という効果が得られた。
・監視するために遠隔でモニタリングが可能な環境が必要。
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患者が耐えられるなら、高強度の方が効果が得られたという結果ひ
やせ型の日本人のCOPDではNIV耐えられるか、についても検討しなければいけない
運動中のNIVに関しては、運動様式は限られるが理解のある患者では使えるかもしれない