Physical Activity Early after stroke and lts Assodation to Functional outcome 3 Months later
J Stroke Cerebrovasc Dis. 2014 May-Jun;23(5):e305-12.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24529353
<背景>
早期モビライゼーションや運動量の増加などを含む早期リハビリテーションは、包括的脳卒中ユニットでの効果に関与する最も重要な要素の一つであると仮定されており、過剰なベッド臥床は有害であると仮定されている。
目的は、早期離床と3か月後のアウトカムの関連を検討すること。
<方法>
前向きコホート研究。ノルウェーのTrondheim University Hospitalに脳卒中と診断され入院した患者が対象。受傷後14日以内で、緩和ケアを受けていない患者が対象。運動とベッド臥床は標準的な観察方法で記録された。アウトカムは3カ月後の修正ランキンスケール(the modified Rankin Scale (mRS))スコア。
比例オッズモデルで運動/ベッド臥床とアウトカムの関係についての関連を分析。解析は、性別、年齢、脳卒中重症度、脳卒中観察からの時間、受傷前の機能を補正して実施。
<結果>
106人の患者(平均年齢79歳、56.6%男性)が参加。ベッド臥床の時間が高まると、より高いmRSスコア(悪いアウトカム)のオッズ比は1.04.運動量が増加するとオッズ比は0.97.
<結論>
急性期のベッド臥床時間は3か月後の機能的アウトカムの不良と関連していた。脳卒中急性期において、過剰なベッド臥床は避けるべきであることを示した。
・対象となった患者は、エビデンスに基づいて包括的な脳卒中ユニットで治療された。早期リハビリテーション、課題思考型アプローチによる理学療法が行なわれた。
・課題思考によるアプローチとは、ADLの自立度の向上を機能的な目標とした介入。
・活動の観察は、ベッド臥床、ベッド端座位、高い活動性の3つの主な項目で解析。
・その他評価:脳卒中重症度(NIHSS)、脳卒中前と現在の機能レベルとしてmRSを使用。