2018/02/02

握力と握力持続時間は、COPDの重症度を反映している

Hand grip endurance test relates to clinical state and prognosis in COPD patients better than 6-minute walk test distance

Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2017; 12: 3429–3435.


<目的>
COPD患者は、骨格筋異常と低下があり、筋力と持久力が減少する。目的は、握力の持久力と力を疾患重症度ごとに評価すること。死亡率、6MWT、の多面的な予測因子を算出すること。

<対象>
58人に安定期外来COPD患者と25人の呼吸器に問題の無いボランティアが対象。全COPD患者は、COPD重症度、予測スケール、6MWT、体組成、標準的な肺機能、握力と持久力を評価。

<結果>
COPD患者は、対照群と比べて、15%握力が低下し、28%持久力が減少。
握力は疾患の重症度、多因子予測indexと負の相関、6MWTと高い相関を
示した。ほとんどのケースで、性別ごとのグループで6MWTよりAUC(area under the force/time curve)が近い関連があった。

<考察>
握力と持久力はCOPD患者で減少していた。AUCはCOPD患者の6MWTよりも運動耐用能の評価だけでなく、進行の予測としても魅力的なオプションであることを示した。これは、COPDアセスメントとして握力の持久力を独立して示した最初の研究である。

・チェコのCOPD患者を対象としたスタディ


関連画像
測定に使用したと思われる握力計。解析ソフトがついている。









・最大握力の測定:3-5秒できるだけ最大の力で握る。3回測定して最大値を採用。
・持久力の測定:それぞれの患者の最大握力の50%±5%を目標握力として、その握力をできるだけ長く維持して握る。解析ソフト(CAS)が自動的に結果の持続時間を算出してくれる。
COPD患者は健常者と比べて、握力は減少。持続時間(scored time)も短い。
BODE indexで重症になるほど握力は低下

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筋持久力の評価として有用なのか。この機械が使えなくても評価できればいいが。
筋力も筋持久力も低下してるということ?