Symptomatic Patients with GOLD Stage I Chronic Obstructive Pulmonary Disease
Am J Respir Crit Care Med Vol 177. pp 622–629, 2008
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18006885
<背景>
1秒量が低下している喫煙者は息切れと活動制限を経験しているかもしれないが、メカニズムについてはあまり知られていない。
<目的>
運動中に症状のあるGOLDステージ1のCOPD患者を対象に、息切れと運動制限のメカニズムを調べること。
<方法>
安静時肺機能と換気応答(呼吸パターン、肺容量、ガス交換能)を漸増自転車運動を行って、自覚症状の強さをCOPD患者21人と対照群21名で比較。
<結果>
COPD患者は、最大酸素摂取量と最大負荷が対照群と比べて20%以上減少しており、息切れの自覚症状が強かった。
対照群と比べて、COPD患者では、運動中の換気需要が増加すると細気管支の気流制限があり、大きな換気や循環が必要になる。COPD患者の運動中の呼気終末肺容量の変化は、健常者と比べて大きく、呼吸パターンは短く早くなっていた。
グループ全体を通して、息切れの強度は、換気需要の割合として上昇しており、吸気用量が減少していた。
<結論>
運動時の息切れの症状のある軽症COPD患者は、より大きな換気需要と動的換気メカニズムの両方が、関連しており、治療の対象となりえるものであった。
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軽症でも動的肺過膨張は起こっている。