2018/01/20

COPDの進行と身体活動性

Disease Progression and Changes in Physical Activity in Patients with
Chronic Obstructive Pulmonary Disease

Am J Respir Crit Care Med. 2015 Aug 1;192(3):295-306

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26020495

<背景>
COPD患者の身体活動性の役割についてはあまり知られていない。

<目的>
COPD重症度ごとの身体活動性の変化についてその他の疾患要素との関連を評価し、疾患の進行と身体不活動の関係について縦断的に調べること。

<方法>
前向きコホート研究。身体活動量、気流閉塞、健康状態、運動耐容能、除脂肪量、全身炎症を3年間、137人の患者と26人の慢性気管支炎の患者で評価

<結果>
疾患重症度と独立して、歩数、消費カロリー、身体活動レベルは、年間393.76Kcal減少。身体活動レベルの減少は、FEV1.0の減少とSGRQ合計点数の増加と関連していた。6MWD、除脂肪量、炎症マーカーは身体活動レベルとは関係なかった。
FEV1.0と独立して、身体活動性は、6MWDと除脂肪量の減少と関連していた。

<結論>
全体を通して、身体活動性は、COPDの全ステージにおいて減少していた。そして、肺機能と健康状態の悪化と平行していた。
身体不活動は、運動耐容能の低下と筋力低下と関連していた。