Effect of morphine on breathlessness and exercise endurance in advanced COPD: a randomised crossover trial
European Respiratory Journal 2017 50: 1701235
http://erj.ersjournals.com/content/50/4/1701235?ctkey=shareline#abstract-2
<目的>
進行したCOPD患者に対して、モルヒネが呼吸困難感と運動耐久性に影響するかを検討すること。
<方法>
20人の進行したCOPD患者を対象としたRCTでのスタディ。経口モルヒネvsプラセボでの即時効果と、心肺運動負荷試験で持続負荷をかけたときの反応を比較。
<結果>
モルヒネは、呼吸困難感をBorgで1.2減少させ、運動持続時間が2.5分延長した(ともにp<0.014)。運動中、モルヒネは換気量を1.3L/min減少させ、呼吸数2.0回/min減少させた。
モルヒネで呼吸困難Borgが1以上軽減した患者(反応群)が11人、Bog1未満の患者(非反応群)が9人いた。
ベースラインの特性で、肺機能、心肺運動能力は反応群、非反応群とも似ていた。
漸増運動負荷試験で、反応群が呼吸困難感が原因で中止した割合が高かった(82%vs33%)。
<考察>
経口モルヒネを投与すると、呼吸困難感と運動持続時間が即座に改善した。しかし、全ての患者ではなかった。
CPETで症状限界までの軌跡は、モルヒネで効果が得られる患者を特定できるかもしれない。
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ベースラインの呼吸困難感Borgがどの程度かわからないが、Borg1程度の改善しかないのか?と驚き。