2017/09/14

自宅での運動にテレモニタリングを活用

Telemonitoring of home exercise cycle training in patients with COPD

International Journal of COPD 2016:11 2821–2829]

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5113934/

<背景>
通常の身体活動性は、COPD患者の死亡率の減少と関連している。座位時間を減少させる介入が、アウトカムを向上させる。主な目的は、電話を使ったモニタリング(テレモニタリング)の介入が日中運動時間に影響するかを調べること。次に、健康関連QOLや身体活動性がベースラインと比較して改善する可能性があるかを検討すること。

<方法>
前向きクロスオーバーランダム化試験。6か月実施。介入フェーズ(テレモニタリングでトレーニング)と対照フェーズ(電話無しでトレーニング)の2つに無作為に分け、最初の1カ月か最後の3か月実施。
介入フェーズにおいて、20分の自転車運動を行えていない場合、患者は週1回の電話を受ける。ベースラインとその後3か月と6か月の値を評価。健康関連QOLはCAT、身体活動性はthe Godin Leisure Time Exercise Questionnaire (GLTEQ)で評価。

<結果>
53人中44人がプログラムを完了。介入フェーズにおいて、日中運動時間は、コントロールグループよりも多かった((24.2±9.4 VS 19.6±10.3 分)。ベースライン(17.6点)と比較して、CATスコアは介入フェーズは15.3点、対照フェーズは15.7点。
The GLTEQスコアは、12.2点から、36.3点、33.7点に増加。

<考察>
テレモニタリングは、簡単な方法で自宅での運動を促進し、身体活動性と健康関連QOLを改善する。


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長期入院が難しくなり、病院での集中的なリハが難しくなってくると、在宅での運動を監視していくシステムが必要になる。
体操の紙や冊子を渡すだけでは患者は継続できない。監視が必要。。