Dose-Response Relationship Between Physical Activity and Risk of Heart Failure: A Meta-Analysis.
Circulation. 2015 Nov 10;132(19):1786-94.
<背景>
これまでの研究で、身体活動性(PA)と心不全(HF)のリスクの関係について述べられてきた。しかし、PAとHFリスクの関係を包括的に検討されていない。
<方法>
18歳以上の参加者を対象にして、ベースラインのPAレベルとHFの発症についての関係を報告したものを解析。PAとHFリスクの関係についての分類は、無作為効果モデルで評価。一般的な最小二乗法回帰モデルを使用して、PA(METs)とHFリスクの関係について評価。
<結果>
12のコホートスタディを解析。370460の参加者のうち、20203人でHFイベントが発生。最も高いPAレベルはHFリスクの減少と関連していた。ガイドラインで推奨されている最小レベルのPA(500METs/week)である、レジャー時間以外のPA時間を比較すると、中等度のHFリスクが減少していた。
対照的に、最小PAレベルの2倍(1000METs/week)から4倍(2000METs/week)の活動をしていた患者は、リスクが軽減していた。
<結論>
PAとHFリスクには逆の線量効果反応があった。ガイドラインで推奨されている最小限のPAレベルよりもかなり多くのPAはHFリスクをかなり軽減するかもしれない。
・Dose-response :用量反応。投与量と生体反応の関係を表す曲線。ここでいうと、身体活動性と心不全発症リスク。一直線のグラフにならない。
身体活動性と心不全発症リスク。 PAが高いほど、発症リスクは低い。 |
用量反応曲線。
PAレベルが高くなるほど、リスクは低くなる。
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心不全も、身体活動性がカギになるかもしれない。ざっと読んだ感じ、身体活動の測定は、患者の自己申告によって評価していた(table1)。
呼吸器みたいに加速度計はまだ使われていない?