BMC Pulm Med. 2014 Aug 11;14:136
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25113781
<背景>
6分間歩行テスト(6MWT)は間質性肺疾患(ILD)の運動耐容能や進行度を判断することに使用される。6MWTはILD患者の準最大運動耐容能のテストになると考えられているが、このテストによる身体負荷の上昇についてはよく議論されておらず、6MWTのアウトカムは理解が難しい。目的は、ILD患者の6MWTと心肺運動負荷試験(CPET)における呼吸循環反応を比較すること。
<方法>
47人のILD患者(IPF27人)、平均年齢71歳、%DLCO49%。6MWTとCPETは同じ日に実施。酸素摂取量(VO2)、分時換気量(VE)、二酸化炭素産生量(VCO2)をそれぞれのテストにてポータブルの呼気ガスで測定。
<結果>
6MWT中のpeakVO2はCPETよりも低く、CPETのpeakVO2の平均94%と同等であった。
6MWTにおいてCPETのpeakVO2より高い割合に到達していることは、%DLCOが低いことと歩行中の低酸素が著明であることと関連していた。
peakVEとpeakVCO2は6MWTでCPETより著明に低かった。しかし、低酸素は6MWT中の方が多かった。低酸素の減少は、peakVO2の割合には影響していなかった。反応は、IPFのサブグループでも似ていた。
<結論>
平均すると、6MWTはILD患者の準最大酸素摂取量が得られる。しかし、個人間の身体負荷の程度は、より重症であればpeakVO2は高くなり、CPETで得られるものとマッチするかもしれない。6MWTはいつも準最大の運動耐容能テストではない。
6MWTは最大酸素摂取量の増加が一定ではない。
努力依存という感じ
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6MWTで低酸素が著明になると最大酸素摂取量が大きい。
低酸素になるまで最大努力が得られている?
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ILDに限らず、6MWTは患者の努力依存だから酸素摂取量が一定にならないのは当然といえば当然。