CHEST 2009; 136:841–848
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2775995/
<背景>
間質性肺線維症(IPF)患者において、6MWTを完了してから1分後と2分後の心拍数の回復(heart rate recovery:HRR1とHRR2)を測定し、HRRが死亡率を予測するかについて検討した。
<方法>
2003年から2008年に肺機能の評価と6MWTを実施した76人のIPf患者を対象。ロジスティック回帰分析でHRRの危険の予測因子を同定し、 product-limit法で生存率を比較、Coxハザード分析モデルで危険なHRRの範囲を推定。
<結果>
HRR1のカットオフは13回、HRR2のカットオフは22回であった。多変量解析の結果、HRR1の危険の予測因子はDLCO、ベースラインからの脈拍の最大変化量、右心収縮期圧>35mmHg。
HRRが悪い患者は生存率も悪かった。これらの結果は、安静時肺高血圧のないサブグループ30人での解析で得られた。
<結論>
IPF患者における6MWT後のHRRが死亡率を予測した。IPF患者におけるHRRの機序を検討することと、前向き研究が求められる。
・6MWT後の心拍数とSpO2を1,2,3分毎に座位で記録。6MWTは5分間座位をとった後に開始。
6MWDとHRRの関係 たくさん歩けると心拍の回復が早い 1feet=約30cm |
実線:HRR>13 破線:HRR≦13 心拍の回復が遅い方が生存率も低い |
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心拍数の回復が遅いのは心機能の低下が関係?