BMC Pulm Med. 2010 May 28;10:32.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20509928
<背景>
呼吸困難は、特発性肺線維症(IPF)で最もみられる症状でありの将来の機能障害の要因となる。MRC息切れスケールは、心肺運動負荷試験(CPET)や6MWTで測定される身体的な症状と同等であり、疾患の重症度や生存率の情報提供となる。
<方法>
IPF患者を集め、MRCスコアとCPETもしくは6MWTの関係を検討し、IPF患者の運動制限の身体的状態を反映するかを検討する。
<結果>
25人のIPF患者が対象。MRCスコアと6MWTの歩行距離、SpO2、6MWT時の低酸素index、最大運動負荷時のSpO2、VE/VCO2スロープ、AT時のVE/VCO2、運動負荷試験での最大運動負荷時のBorgScale、と相関があった。
多変量ロジスティック回帰分析では、MRCが独立して6MWDと関連していた。
<結論>
IPF患者は、MRC息切れスケールと身体機能のパラメーターに優れた相関関係があった。この結果は、なぜシンプルなMRCスケールがIPFの進行と同じように予後予測を提供する初めての報告である。・MRCスコアは0-5の6段階。
・MRCと6MWDの相関r=-0.781、テスト後のSpO2との草加r=-0.713
脈拍、血圧、Borg scaleとは相関なし。
MRCと6MWD MRCが重度(日常生活での息切れが強くなる)と6MWDは低下 |