Gender-Age-Physiology Index Stage for Predicting Future Lung Function Decline
CHEST 2016; 149(2):491-498
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4944785/
<背景>
特発性肺線維症(IPF)は多様な経過を進行する肺疾患である。The Gender-Age-Physiology (GAP) Indexとステージ分類システムは臨床データを使用してステージごとの死亡リスクを示す。臨床的なステージが将来の肺機能の低下予測するかは、知られていない。
GAP indexのステージが将来の肺機能の低下を予測するかと、ステージに分類されたのちの肺機能の変化が死亡を予測するかを評価した。
<方法>
IPF患者657人が対象。後方視的に収集。ベースラインのGAPステージを算出。
多変数COXハザードモデルで、GAPステージに分類した後の6ヵ月間で、10%以上肺機能が低下した場合の死亡を予測するかどうかを評価した。
<結果>
2年以上の経過で、GAP stageは、年間の肺機能の変化と関連していなかった。ステージ分類後、FVCもしくはDLCOが10%減少すると、死亡もしくは移植を独立して予測した。GApstage2で、肺機能が減少した患者は、GAP stage3の患者と同じような生存状況であった。1年間の生存率は、59.3% vs 56.9%。
<結論>
ベースラインのGAP stageは、死亡もしくは肺移植のを予測した。しかし、将来の肺機能の減少は予測できなかった。GAP stageに分類後、6か月で10%以上減少していることは、死亡もしくは肺移植を独立して予測していた。
・GAP indexとは:性別、年齢、生理学的検査(FVC、DLCO)で構成される変数。1,2,3年後の死亡率を予測する。stage 1-3に分類され、GAP stage3が最も悪い。
・GAP stage別の生存率
Stage3になると、2年後には半数以上が死亡している。 |
ステージごとに綺麗に分かれるわけではなかった。 減少度合いは個人差ありという感じ? |
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COPDのように重症度分類は無いのかと思い見つけた文献。DLCOが測定できる施設なら使えるが。。。