Ground-based walking
training improves quality of life and exercise capacity in COPD
Eur Respir J 2014; 44:
885–894
<背景>
グラウンドでの歩行練習がCOPD患者の健康関連QOL、運動耐容能にどのような効果があるかを検討した研究。
<方法>
COPD患者は、無作為にグラウンドでの歩行練習を週に2,3回行うグループと、通常のケアで運動療法には参加しないコントロールグループに分けて検討。
<結果>
130人が参加(平均年齢69歳、%FEV1.0 43%)。コントロールグループと比較すると、グラウンド歩行グループでSGRQ合計スコア、CRDQ合計スコア、エンデュランスシャトルウォーキング時間(endurance shuttle walking time)が有意に改善。
<結論>
グラウンド歩行練習は、COPD患者のQOLと運動持続時間の改善に効果的な運動であるだろう。・歩行の頻度は、週3回を8週間。室内の平地を理学療法士のアドバイスのもと歩行。
・時間は、30分間、速度は、6MWTの平均速度の80%。
・時間は、6回のセッションごとに5分ずつ増やし、最大45分まで。息切れの程度は修正Borgで3-4の強度で行うよう指導。
・歩幅の制限で歩行速度を上げることができず、息切れがBorg3未満の場合は、ベルトに重りを装着。
・アウトカムは、HRQOL(SGRQ、CRQ)、運動持続時間(ESWT)、6MWT、ISWT
・BMI25、GOLDステージ2-4
・6MWTは465m→474m、ISWTは319m→344m
歩行練習の最大距離と息切れの程度 |
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トレッドミルが無くても十分な改善がある。
30分屋内を歩くのはかなり忍耐力が必要そうだけど。