2017/04/14

平地歩行トレーニングがCOPD患者のQOLと体力を改善する


Ground-based walking training improves quality of life and exercise capacity in COPD

Eur Respir J 2014; 44: 885–894
 
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25142484

<背景>
グラウンドでの歩行練習がCOPD患者の健康関連QOL、運動耐容能にどのような効果があるかを検討した研究

<方法>
COPD患者は、無作為にグラウンドでの歩行練習を週に2,3回行うグループと通常のケアで運動療法には参加しないコントロールグループに分けて検討

<結果>
130人が参加(平均年齢69歳%FEV1.0 43%)コントロールグループと比較するとグラウンド歩行グループでSGRQ合計スコアCRDQ合計スコア、エンデュランスシャトルウォーキング時間(endurance shuttle walking time)が有意に改善

<結論>
グラウンド歩行練習は、COPD患者のQOLと運動持続時間の改善に効果的な運動あるだろう。

 
・介入グループは、グラウンドウォーキングを実施。コントロールグループは、運動には参加せず、運動に関する指導も受けていない。
・歩行の頻度は、週3を8週間。室内の平地を理学療法士のアドバイスのもと歩行。
・時間は、30分間、速度は、6MWTの平均速度の80%。
・時間は、6回のセッションごとに5分ずつ増やし、最大45まで。息切れの程度は修正Borgで3-4の強度で行うよう指導

・歩幅の制限で歩行速度を上げることができず、息切れがBorg3未満の場合は、ベルトに重りを装着

・アウトカムは、HRQOL(SGRQCRQ)、運動持続時間(ESWT)6MWTISWT
・BMI25、GOLDステージ2-4
・6MWTは465m→474m、ISWTは319m→344m

歩行練習の最大距離と息切れの程度
息切れの程度はあまり変化なく、歩行距離は増加している。

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トレッドミルが無くても十分な改善がある。
30分屋内を歩くのはかなり忍耐力が必要そうだけど。