Long-term
efficacy of intensive cycle ergometer exercise training program for advanced
COPD patients
International Journal
of COPD 2015:10 133–144
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4296915/
<背景>
運動療法はCOPDの国際ガイドラインに採用されている。しかし、進行したCOPD患者の運動の長期効果についてタイでは評価されていない。
<目的>
進行したCOPD患者の集中的な自転車エルゴメーターを実施した長期効果について臨床的パラメーターを検討すること。<方法>
患者はエルゴグループとコントロールグループに分けられた。評価する時期はベースラインと、その後3か月毎に評価し、24か月までフォローアップした。
Mann–WhitneyのU検定を使用しベースラインのグループ間を比較。繰り返し評価したものの分析は、フォローアップ期間全体における全パラメーターの進捗状況を適用した。
帰納法を使用して、ドロップアウトしたケースのパラメーターを推定した。
<結果>
41人の患者が対象。27人エルゴ、14人コントロール。エルゴグループは、筋力、持続時間、6MWD、息切れ、QOLが統計的に有意に改善。生存率に関しては、両グループに差は無かった。
<結論>
集中的なエルゴメーターの運動は、2年間の長期間の間、有意に臨床的パラメーターを改善させた。この結果は、適切な薬物コントロールをしているにも関わらず、活動制限のあるCOPD患者に対して、運動療法を提供する専門家に推奨すべき結果であった。・安定期外来COPD患者を対象。重症度はGOLDのstage2-4
・運動はSETプログラムという、運動と教育のリハプログラムを実施。
・運動内容は上下肢のエルゴをおこなった。頻度は週2回を8週間。強度は、最初の2週間は軽負荷(予想HRの30-35%)で30-40分実施。ペダルの回転数は45-55回。
・負荷調整は、2週間ごとに強度は5分(最高50-60分まで)、予測HRの5%ずつ増加(最高50-55%まで)させた。
・息切れのBorgが6までの強度で実施し、SpO2が90%を下回る場合は酸素吸入を実施した。
・コントロールグループは、自宅でセルフエクササイズを行うよう推奨された。
6MWDと運動持続時間 介入グループの方がMCID並の改善をしている。 |
上下肢の筋力も明らかな改善。
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息切れの自覚症状もMCID以上の改善が示された。 生存率は、介入グループの方が良かったが、有意差までは無かった。
これだけパラメーターが改善しているのに、生存率はそれほど変わりないとは。
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