Efficacy of a respiratory rehabilitation exercise training package in hospitalized elderly patients with acute exacerbation of COPD: a randomized control trial
Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2015 Aug 27;10:1703-9.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4555970/
背景
COPDの急性増悪(AE)は症状の急な悪化が特徴である。これまでの研究では、COPDの呼吸リハの効果が検討されているが、高齢の急性増悪に関してトレーニングが無かったり、不安定期については検討されていない。
目的
急性増悪で入院中の高齢COPD患者に対して、呼吸リハの効果(息切れ、咳、運動耐容能、痰の喀出)を検討すること。
方法
無作為化研究。61人の入院している高齢AECOPD患者を対象(介入グループ30人、コントロールグループ31人)。介入グループはトレーニングを週2回、1回10-30分、4日間実施。評価は、ベースラインと4日間終了時点で比較。
結果
全患者がスタディを完了した(平均年齢70歳、平均BMI24)。介入グループは、コントロールグループよりも、息切れ、咳が軽減し、運動耐容能と痰の喀出が改善した。4日間の介入で、位木々入れ、咳、痰の喀出、運動耐容能が著しく改善した。
結語
高齢AECOPD患者の入院呼吸リハの効果として、症状の軽減とケアの効果を高める可能性があることを示唆した。
・台湾の大学病院での介入。
・介入グループは通常ケアと教育に加えて運動を実施。コントロールグループは通常ケアと教育のみ。通常ケアはバイタル、症状の観察と栄養状態評価。
・介入グループは6つの構成からなるリハを実施。1)疾患の自覚:専門医が胸部レントゲンを使って、患者と家族にAECOPDについて説明 2)排痰 3)口すぼめ呼吸練習 4)上肢運動と深呼吸 5)歩行練習 6)栄養管理や健康についての教育
・頻度は最低週2回、1回10分で実施。
・4日間の介入で息切れ、咳、運動耐容能が有意に改善、痰の喀出難も軽減していた。
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急性増悪中の介入で改善したと。なぜ4日だったのか。。治療との兼ね合いとか在院日数とかかな?
呼吸困難や咳の軽減は治療効果もあると思うので、どこまでがリハの効果なのか分からないけど、離床するのはリハ職の強みだから、効果を出していかないとなあ。