2017/03/14

高齢COPD患者の急性増悪中のリハ(運動)の効果

Efficacy of a respiratory rehabilitation exercise training package in hospitalized elderly patients with acute exacerbation of COPD: a randomized control trial

2015 Aug 27;10:1703-9.

 

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4555970/

 

背景

COPDの急性増悪(AE)は症状の急な悪化が特徴である。これまでの研究ではCOPDの呼吸リハの効果が検討されているが、高齢の急性増悪に関してトレーニングが無かったり不安定期については検討されていない。

 

目的

急性増悪で入院中の高齢COPD患者に対して、呼吸リハの効果(息切れ、、運動耐容能、痰の喀出)を検討すること。

 

方法

無作為化研究。61人の入院している高齢AECOPD患者を対象(介入グループ30人コントロールグループ31人)介入グループはトレーニングを週2回1回10-30分4日間実施評価はベースラインと4日間終了時点で比較

 

結果

全患者がスタディを完了した(平均年齢70歳、平均BMI24)介入グループは、コントロールグループよりも、息切れ、咳が軽減し、運動耐容能と痰の喀出が改善した。4日間の介入で、位木々入れ、痰の喀出、運動耐容能著しく改善した。

 

結語

高齢AECOPD患者の入院呼吸リハの効果として、症状の軽減とケアの効果を高める可能性があることを示唆した

 

・台湾の大学病院での介入。

・介入グループは通常ケアと教育に加えて運動を実施。コントロールグループは通常ケアと教育のみ。通常ケアはバイタル、症状の観察と栄養状態評価。

・介入グループは6つの構成からなるリハを実施1)疾患の自覚:専門医が胸部レントゲンを使って患者と家族にAECOPDについて説明 2)排痰 3)口すぼめ呼吸練習 4)上肢運動と深呼吸 5)歩行練習 6)栄養管理や健康についての教育

・頻度は最低週21回10分で実施

・4日間の介入で息切れ、咳、運動耐容能が有意に改善、痰の喀出難も軽減していた。

 

 

--------------------------------------------

急性増悪中の介入で改善したと。なぜ4日だったのか。。治療との兼ね合いとか在院日数とかかな?

呼吸困難や咳の軽減は治療効果もあると思うので、どこまでがリハの効果なのか分からないけど、離床するのはリハ職の強みだから、効果を出していかないとなあ。