Responsiveness and MCID Estimates for CAT, CCQ, and HADS in Patients With COPD Undergoing Pulmonary Rehabilitation: A Prospective Analysis.
J Am Med Dir Assoc. 2017 Jan;18(1):53-58.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27624705
背景
呼吸リハは、COPD患者の健康状態と気持ちを向上させる。目的は、COPD患者の呼吸リハでのSGRQ、CAT、CCQ、HADSの反応性を検討し、CAT、CCQ、HADSの臨床的最小有効改善値(MCID)を推定すること。
方法
MCIDはSGRQをアンカーにする方法と、分布法にて推定。新たなMCIDをこれまでに言われているものと比較した。
新たに推定したMCIDは呼吸リハを行った患者で計算した。
対象
419人のCOPD患者(男性55.4%)。
健康状態の評価(SGRQ、CAT、CCQ)は呼吸リハ前後に測定。精神状態はHADSで評価。
結果
419人のCOPD患者がリハを完了。SGRQ、CAT、CCQ、HADSの不安、抑うつが著明に改善。
新たに推定されたMCIDの範囲は、CAT;-3.8から-1.0、CCQ;-0.8から-0.2、HADSの不安;-2.0から-1.1、HADSの抑うつ;-1.8から-1.4
結語
SGRQ、CAT、CCQ、HADSは呼吸リハで反応性が得られた。推定したMCIDの範囲は、CATが-3から-2点、CCQが-0.5から-0.3点、HADSの不安が-1.8から-1.3点、HADSの抑うつが-1.7から-1.5点
・オランダのCOPDコホートを対象
・リハ内容は、教育セッション、心理社会的カウンセリング、監視下運動療法、栄養カウンセリング、作業療法、増悪の管理
・週5回を8週間、合計40セッション実施。リハ前後で評価を実施。
・SGRQ合計点数の変化量と各評価の変化量を比較:最も相関係数が高いのはCCQ、次いでCAT、HADS。
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これからすると、HADSが1点改善すれば、臨床的に効果があったとしていいそうな。