2017/03/21

慢性気道分泌物の貯留がある複数の疾患に機械的咳介助を行う効果

Effects of Mechanical InsufflationExsufflation on Respiratory Parameters for Patients With Chronic Airway Secretion Encumbrance
 
CHEST 2004; 126:774–780
 
 
<目的>
様々な病因による慢性換気不全患者にMI-Eの効果と耐久性を分析すること。
 
<対象>
ALS13人重症COPD9人その他神経筋疾患7人で、慢性気道分泌物が喀出困難でSpO2の低下がある。
 
<介入>
MI-Eのは15cnH2O30cmH2O40cmH2Oでそれぞれの患者に3秒の吸気と4秒の呼気を行う。を6回のサイクルを1回とし合計3回実施した。
 
<方法>
呼吸インダクタンスプレチスモグラフィ(RIP)とMI-E中のSpO2を測定PCFと息切れ(Borg scale)を最初のトライアル前と最後のトライアル後に測定
 
<結果>
平均SpO2は全患者で改善PCF中央値はALSと神経筋疾患で向上し、息切れは神経筋疾患とCOPDで改善呼吸パターンの特性はどの患者でもMI-E後の悪化は無かった吸気フローの制限はALSにおいて、最も高いMI-Eで減少していた。
 
<結語>
閉塞性疾患患者において、良い耐久性と身体的改善を示した。MI-Eが幅広い患者に非侵襲的な換気補助となり得る可能性を示した
 
MI-Eの設定:15/-15cmH2O30/-30cmH2O40/-40cmH2Oで、6回実施
・吸気3、呼気4秒