Effects of Mechanical InsufflationExsufflation on Respiratory Parameters for Patients With Chronic Airway Secretion Encumbrance
CHEST 2004; 126:774–780
<目的>
様々な病因による慢性換気不全患者にMI-Eの効果と耐久性を分析すること。
<対象>
ALS13人、重症COPD9人、その他神経筋疾患7人で、慢性気道分泌物が喀出困難でSpO2の低下がある。
<介入>
MI-Eの圧は15cnH2O、30cmH2O、40cmH2Oでそれぞれの患者に3秒の吸気と4秒の呼気を行う。各圧を6回のサイクルを1回とし、合計3回実施した。
<方法>
呼吸インダクタンスプレチスモグラフィ(RIP)とMI-E中のSpO2を測定。PCFと息切れ(Borg scale)を最初のトライアル前と最後のトライアル後に測定。
<結果>
平均SpO2は全患者で改善。PCF中央値はALSと神経筋疾患で向上し、息切れは神経筋疾患とCOPDで改善。呼吸パターンの特性はどの患者でもMI-E後の悪化は無かった。吸気フローの制限はALSにおいて、最も高いMI-E圧で減少していた。
<結語>
閉塞性疾患患者において、良い耐久性と身体的改善を示した。MI-Eが幅広い患者に非侵襲的な換気補助となり得る可能性を示した。
・MI-Eの設定:15/-15cmH2O、30/-30cmH2O、40/-40cmH2Oで、6回実施。
・吸気3秒、呼気4秒。