Longitudinal association between respiratory muscle strength and cough capacity in persons with spinal cord injury: An explorative analysis of data from a randomized controlled trial.
J Rehabil Med 2015; 47: 722–726
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26074331
目的
脊髄損傷者の呼吸筋力と咳の能力の関係について縦断的に評価すること。
対象
リハ開始4週間後に評価し、最初の評価から9週間後と17週間後、退院から1年後に測定。
ピークカフフロー(PCF)をスピロメーターで測定。
最大吸気圧(MIP)呼気圧(MEP)も測定。
結果
MIPとMEPは、両方ともPCFと有意に関連していた。
MIPが10cnH2O高くなるとPCFが0.32L/s増加し、
MEPが10cmH2O高くなると0.15L/s増加した。
MIPとPCFの関係は、MEPとPCFよりも強かった。
結語
呼吸機能に障害のある脊髄損傷患者において、呼吸筋力の向上は咳の能力の改善と関連していた。
・評価は、4週間のリハ後(T0)、T0の9週間後(T1)、T0の17週間後(T2)、退院後1年後(T3)のタイミングで評価。T0のあと、無作為に呼吸筋トレーニングを行うグループ(T0からT1の間)とコントロールグループに分けられた。
・PCFの測定は、自発の咳を8回行い、最良値を採用。
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呼吸筋力の増加からPCFの変化量を出していたが、じゃあ呼吸筋力を鍛えればPCFが上がって合併症を防げるのかな?どのくらいの筋力が必要かとかあれば、目標設定しやすいなと。