2017/03/15

脊髄損傷患者の呼吸筋力と咳の力の関係

Longitudinal association between respiratory muscle strength and cough capacity in persons with spinal cord injury: An explorative analysis of data from a randomized controlled trial.

 

J Rehabil Med 2015; 47: 722–726

 

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26074331

 

目的

脊髄損傷者の呼吸筋力と咳の能力の関係について縦断的に評価すること。

 

対象

リハ開始4週間後に評価し、最初の評価から9週間後と17週間後退院から1年後に測定

ピークカフフロー(PCF)をスピロメーターで測定

最大吸気圧(MIP)呼気圧(MEP)も測定

 

結果

MIPとMEPは両方ともPCFと有意に関連していた

MIPが10cnH2O高くなるとPCFが0.32L/s増加し、

 

MEPが10cmH2O高くなると0.15L/s増加した。

 

MIPとPCFの関係はMEPとPCFよりも強かった

 

結語

呼吸機能に障害のある脊髄損傷患者において、呼吸筋力の向上は咳の能力の改善と関連していた。

 

・評価は、4週間のリハ後(T0)T0の9週間後(T1)T0の17週間後(T2)退院後1年後(T3)のタイミングで評価T0のあと、無作為に呼吸筋トレーニングを行うグループ(T0からT1の)とコントロールグループに分けられた

PCFの測定は自発の咳を8回行い、最良を採用

 

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呼吸筋力の増加からPCFの変化量を出していたが、じゃあ呼吸筋力を鍛えればPCFが上がって合併症を防げるのかな?どのくらいの筋力が必要かとかあれば、目標設定しやすいなと。