2017/01/24

吸気筋力トレーニングの動的肺過膨張への効果

Effects of inspiratory muscle training on dynamic hyperinflation in patients with COPD

 

International Journal of COPD 2012:7 797–805

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3516469/

 

背景

動的肺過膨張はCOPD患者で臨床的に重要な症状である。多くの患者は呼吸筋や骨格筋力の低下、息切れ、機能的運動耐容能が吸気筋トレーニングによって改善するかもしれない目的はCOPD患者において、吸気筋トレーニングの運動耐容能、息切れ、吸気割合?(Inspiratory Faction:IF)の効果を分析すること。

 

方法

10COPD患者(stage ⅡとⅢ)に8週間の吸気筋力と持久力トレーニングを実施10人のはコントロールグループとした。最大吸気圧(PImax)と抵抗呼吸時間(tlim)を吸気筋耐容能として評価トレーニング前後に漸増症候限界運動テストエルゴメーターった。持続時間はペダルを漕いでいた時間と定義

 

結果

吸気筋トレーニングにおいて、Pimaxが統計的に優位に改善しており、tlimも348秒から467秒まで改善した。IFが著しく向上していると、動的肺過膨張も減少しており、両方の運動テストにて認められた。更に、呼吸数と分時換気量は著しく軽減している呼吸パターンが示された。息切れの感覚も軽減していた。漸増エルゴメーター中の最大仕事量も維持されており、運動持続時間は597.1秒から733.6秒に著しく増加コントロールグループの運動テスト中の変化は大きくなかった。

 

結語

本研究でCOPD患者にIMTを行った結果、運動能力、息切れ、IFが改善した。

 

 

・吸気割合(IF)=IC/TLC

・吸気筋トレーニングは、11、8週間実施。持続運動の15分後に実施。トレーニングデバイスはRespifitというのを使用1分間に10回呼吸Pimaxの60%負荷で実施2週間ごとに負荷を上げた。

・その他、個別に運動療法を実施。

・結果、吸気トレーニングを行ったほうが、8週間後のIFが優位に改善

・吸気量も負荷が高くなっても大きかった。

 

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吸気筋力のトレーニングで、吸気予備量が増えたと解釈して良いのかな。呼吸筋疲労の程度ってどのくらいなんだろうか?