2017/01/12

フロア歩行とトレッドミル歩行の比較

Comparison of Corridor and Treadmill Walking in Patients with Severe Chronic Obstructive Pulmonary Disease
 

Phys Ther. 1990 Jul;70(7):439-42

 

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2356220
与えられた時間で最大距離を歩くことは、COPD患者の運動耐容能を評価する簡便な方法としてよく使われている。一般的には、患者はフロアか、トレッドミルを自分ペースで歩行するこの2つのテスト方法で行ったCOPD患者の運動能力の違いについての情報は少ないしたがって、11人の重症COPD患者を対象に12分のフロア歩行と12分のトレッドミル歩行を比較した
2分6分12分での歩行距離と歩行速度はトレッドミル歩行よりもフロア歩行のほうが高かった心拍数は、大きな違いはなくテスト終了後の呼吸困難感の減少も同じだった。フロア歩行が、運動能力のテストとして簡便で十分な方法であることを示している心拍数の反応では、フロア歩行がトレッドミルよりも出現しやすい可能性があるこれは、トレッドミル上よりもフロア歩行のほうがより馴染みのある運動だからである。したがってフロア歩行は、運動耐容能を評価するための良い方法であり、運動療法として効果的である。

 

方法

フロア歩行は100mのコースを周回する。12分間でできるだけ遠くまで歩くように指示必要であればペースを落としたり止まったりしてもよい
トレッドミル歩行は水平な位置で行い、自分のペースで歩行スタートストップスピードアップ、ダウンはボタン操作して良い
終了後の呼吸困難感をVASで評価


結果
歩行距離はフロア歩行のほうが長かった(971m vs 1053m)
心拍数は有意差なし
VASでテスト前は有意差ありだが、テスト後は有意差なしだが、フロア歩行のほうが呼吸困難感を強く感じていた

 
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30年近く前のアメリカのPTジャーナル。指摘したいことはたくさんだけど、この視点の検討はしてみたい。この手の報告誰か知りません?
負荷量が統一できればと思うんですが。。