Disease knowledge level is a noteworthy risk factor of anxiety and depression in patients with chronic obstructive pulmonary disease:a cross-sectional study
BMC Pulm Med. 2014 May 28;14:92.
https://bmcpulmmed.biomedcentral.com/articles/10.1186/1471-2466-14-92
背景
COPD患者の不安と抑うつ症状のリスクファクターは広く研究されているが、そのほとんどが臨床的につなげられない。この研究の目的は、COPDの知識レベルが、運動耐容能やQOLに加えて、COPDの不安、抑うつおリスクファクターになるかについて検証すること。
方法
4施設からCOPD患者を抽出。不安、抑うつはHADSで、疾患知識はthe Bristol COPD Knowledge Questionnaire(BCKQ)で評価。
部分的に相関分析を行い、多変量解析で不安、抑うつのリスクファクターを検証。
結果
不安、抑うつのある対象者はCOPDの知識に乏しかった。HADSスコアはBCKQと負の相関を示した。BCKQスコアは、多変量解析で、不安、抑うつのリスクファクターであった(OR 0.944)。BCKQの13項目のうち、疫学と感染の項目が関連していた。
結語
患者の疾患知識レベルはCOPD患者の不安、抑うつのリスクファクターであった。疫学と感染は中国人の患者にとって、COPD知識の重要な項目であった。
・BCKQ:13項目(疫学、原因、症状、息切れ、痰、感染、運動、喫煙、予防接種、気管支拡張剤、抗生剤、経口ステロイド、吸入ステロイド)からなる質問表。65点満点で、高スコアほど知識レベルが高いと判定。
・HADS点数との相関があったのは、CAT(r=0.495)、mMRC(r=0.309)、BCKQ(r=-0.217)
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日本でいうとLINQがこの疾患知識を見るのに使えるかもしれない。今回は中国人を対象にしているみたいだが、結果には国民性なんかが関係してきそうだな。